誘拐犯は…神様だったのです!
「あぁ、分かった…」
「…はい」
紙をしまい、紫音さんの声に耳を傾けると少し考えるようにうなる
「そう、だな…海鈴は…」
「…はい」
「アイツは、周りを自分の世界に惹き付ける力を持ってるヤツだ」
「………?」
自分の世界に惹き付ける…
「それって、フレンドリーって意味ですか?」
「人間界ではそう言う。とにかく、どんな立場のヤツでも男女問わず…味方につける」
「…へぇ」
「海鈴の世界で、アイツを恨む神も妬むヤツもいない。皆が海鈴を信じ、愛している」
「それ…凄いですね」
普通は、そんな人は存在しない。皆から慕われていても、必ずそれを妬む人がいるから…
でも、海鈴様はそれがいないだなんて…
「アイツは、自分の世界を大切に皆を愛してる。だから、皆がアイツを愛せる。そして、何より頭がいい。計算高いとも言えるけど」
「……」
そうなんだ…やっぱり、用紙にはそんなことは書いてない
聞いて良かったかも…
あれ…でも、そんなに愛されてるならなんで…
・