誘拐犯は…神様だったのです!




「…え」


一瞬、何があったか分からない―…


分かるのは、暖かい温もりとフワッと鼻をかすめるいい香り


な、なんで…紫音さんっ


「あの、何を…っ」

「海鈴のことは、もういいじゃないか」


「………え?」

「君がアイツの花嫁になるわけじゃない」


「それは、そうですけど…気になるじゃないですか」


「ならない」

「それは紫音さんはってことで、私は気にな…んんっ?!」


そう対抗しようとした時、いきなり紫音さんの手が伸びて来ると、そのまま彼の手が私の口を覆う


「…っ!!」


「海鈴の話はこれで終わりにしよう。あまりいい気分じゃない」


「……~っ」


そ、そんな…また私をそうやって振り回すんだから!


「…ふ…な…っ!」


紫音さんの手を掴み、無理矢理引き離そうと力を込める

「離して欲しい?」

「…~」


あ、あたりまえだよ!


「なら、海鈴の話は終わり。もし、したらまたキスをするから」


「……!?」


は、はい!?



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