誘拐犯は…神様だったのです!





ジュッ、ジュッチ!―…



「……え」


私の耳には聞き慣れない鳴き声が響く


な、なに?


力強くつぶった目をあけると、小鳥達が必死に彼らに向かって何かを言っているようだ


ジュッ、ジュッチと言う奇妙な声に彼らは眉を寄せドスの聞いた声で口を開く


「そんなのは関係ない!その女は人間なのだ!そこをどけ!」


「そうだ!この世界に人間など必要ないのだ!人間を庇う必要などない!」



「………あ」


そう言う彼らに負けじと鳴き続ける小鳥


何を言ってるかわからないけど、庇ってくれてるのは分かる


そんな小鳥達の行動に理解が出来ないのか今まで黙っていた他の男達も次々に口を開いていく



「そこをどけ!人間など始末してしまえばいい!」


「そうじゃ!お前らも、同じ被害者ではないか!」



ジュッ、ジュッチ―…



羽をバタバタと羽ばたかせ自分の何倍も大きい神様に向かっていく姿に胸が痛くなる



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