誘拐犯は…神様だったのです!



「…ちょっ」



抵抗する間もなく、もう片方の手が腰にまわり背中には紫音さんの胸板が当たりがっちりと抱きしめられ身動きが出来ない


「し、紫音さん…っ?」


だから、ドキドキしちゃうし、さっきの事もあるから恥ずかしいよ


「あ、あの」


そ、それに会場の中から私達を見つめる複数の視線


み、見てる!


そりゃそうだ。こんな目立つ場所でこんなことをしてたら私だって野次馬みたいになっちゃう



「あ、あのっ、紫音さん」


首に回る腕に手をそえ、彼の名前を呼ぶと耳元に唇を近づけ低く囁くような声で言う



「凜、まさか…私がキミを好きって言ったと勘違いでもしたのか?」


「……え」


うっ、ば、バレてる…?!



けれど、頷くのも恥ずかしく黙っていると、突然身体を振り向かされたかと思うと


向かいあい、両手で頬を包まれる



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