誘拐犯は…神様だったのです!




「って、ことで紫音の花嫁様、少しコイツを借りるけどいいかな?」


「……え?」


「いや、呉羽、凜を1人にするわけにはいかない」


「大丈夫だって、こんな夜会で花嫁を襲う馬鹿はいない」


「…いや…だが」


「ね?いいよね?凜」


「……あ…と」


そう、言われても…どうするべきか…


紫音さんがいないと1人になるし、それは少し寂しい


けれでも、こんなにお願いされては断るのも悪い。


ま、まぁ…ツヴァイさんもトールさんも会場にいるし、すぐに見つけて傍にいればいいか



「わ、わかりました…私はツヴァイさんかトールさんを探しますので…行って来てください、紫音さん」


「…凜」


「さすが、そうこなくちゃな…じゃあ、連れて行くから、ロトム、お前は絶対について来るなよ。うるさいから」



手で拳銃をつくり、ロトムさんに向かってうつと紫音さんを半ば強引に連れて行ってしまった…







「………」


「……」


バルコニーには私とロトムさんが残り


呉羽さんと紫音さんが消えて行った人だかりをみてため息をはく


「全く、呉羽様は。そんな話を聞くつもりなどないでしょうに。いつもあのように逃げるんですから」


「…………?」



ボソッと呟かれたロトムさんの言葉


あぁ、そう、なんだ…ロトム様も大変なんだな



そう思いながら、私はしばらくその場所に立ち尽くしていたのだった――…









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