誘拐犯は…神様だったのです!





「あ……っ」



「凜に対する気持ちも分からない。キミ自身の気持ちも分からない…私自身の気持ちも分からない」


「…紫音さんっ」


「だから、キミを傍に置きたくないんだ」


「…………」


「勝手なのはわかっている。数分前までキミに好きだと言っていたのに、手のひらを返してるのはわかっている」


「…っ」


「だが、私は私でなくてはならない。それが、凜がいると出来ないんだ」


「…紫音さんっ」


「だから、凜から…距離を置きたい。キミと出会う前の私に戻るために」


「……」


今まで、見たことのないほど早口で…威圧的で、つらそう顔をする紫音さん


そんな彼に、私は言葉を返すことが出来ないでいると


そのまま強引に握っていた手を離すと、髪の毛をかきあげ


彼はドアに向かって歩いていく



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