誘拐犯は…神様だったのです!




とにかく、誰も来ないうちに…今度こそ逃げなくちゃ


ここがどこだか分からない。でも例え日本じゃないとしても警察は世界共通なはず


だから…


「…っ」


ゴクンと生唾を飲み込み、そっとドアに手をかける


心臓はあり得ないほど、バクバクとなりそんな胸元をギュと握りドアノブをねじると


嬉しいことに、キィーとしなやかなな音をたてながら扉がゆっくり開く


「あ…開いた」


鍵…掛かってなかった…


逃げると決めたもの、心の何処かで鍵が閉まっていると思っていたけど


運がいいことに、それはなかった。


思わず笑みが零れながら、顔だけ隙間から覗かせ周囲を見渡すと


「………」


廊下はまた運がいいのか、誰もいない。寧ろ誰の気配も感じない


これなら…行ける!


ギュと拳を握り、音を立てないように廊下に出てゆっくりとドアを閉める



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