誘拐犯は…神様だったのです!
自分が今、言ってることも分からない
「本当に…狡い…狡い…紫音さんは、ずるいっ」
「………」
「どうして、私から逃げるんですか?どうして、拒否するんですか?」
「…………」
「ちゃんと、私と向き合って…話をして下さい!じゃないと…納得なんか出来ませんっ」
「………」
一方通行な思い、そう言われたらおしまいだけれど
気持ちをぶつけないと、いけないんだ
彼にしがみつきながら、必死に紫音さんに言葉をぶつけると
それまで、黙っていた紫音さんは腹部に回っていた手を握りそのまま器用に振り返り――…
「…え…ひゃっ…!」
そのまま手を引かれ、力強く紫音さんに抱きしめられてしまった
「………なっ」
「…………」
身体が痛いくらいの熱い抱擁。し、紫音さん…何を…
「あ、あの…紫音さ…」
「………なら」
「…え?」
「教えてやるさ…」
「………?」
教えて、やる?
いきなりの意味不明な台詞に頭を悩ませると…
ドサッ――…
「…あっ………いっ」
そのまま、床に押し倒されたかと思うと紫音さんは平然と私の上に乗っかり不気味に微笑む
「………っ」
今まで見たことのない表情。不気味で怖い、威圧感を越えた殺意と言う言葉が似合う雰囲気に私はつい、固まってしまう。
「紫音…さん…っ」
「凜、私がキミを…突然、拒否した理由は簡単なことなんだ」
「………え?」
上に乗っかたまま、綺麗な指先で首筋をなぞって行く
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