誘拐犯は…神様だったのです!



とにかく、早く部屋に戻って何事も無かったかのようにベッドに入らなくちゃ


そうすれば、このネックレスがある以上…悪いことはしないだろう



そんな事を考えて、踵を返そうとした瞬間


「…あっ」


無意識に震えていた脚が思うように動かなく、恐怖で声が出てしまった


「?…そこに誰かいるのか?」


ま、まずいっ!


問い掛けるような声に私は何も答えられない


そんな光景に不振に思ったのか、2つの足音が私に近付いて来る


ど、どうしよう。身体が動かない…


もう、駄目だ…見つかって私はどうにかされちゃうんだ…


そう、捕まった後の事を考えてギュと目をつぶり覚悟をすると―…




「…っ!?」


グイッと勢いよく手を引かれ、背中に手が回るとそのまま誰かに抱き締められる




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