誘拐犯は…神様だったのです!
「…………え?」
私よりはるかに身長が高いせいか、私の耳には心臓の規則正しい音が聞こえる
その音とともに、暖かい温もりと鼻をかすめる香りに私の身体は更に固まってしまう
「………っ」
いきなり誰か分からない人に抱き締められて抵抗したい
だけど、出来ないのは力強く背中に回されてる手のせい
そして、ドキドキしてしまう私の心臓のせいで…
思わず息をするのも忘れていると……
「あ…紫音様?」
背後からさっき近付いて来た彼らが私達の姿をみて声をあげる
紫音…様?
紫音様…って、あの時の!?
抱かれながら、視線だけ移動すると私を抱き締めているのは確かにあの時…キスをした彼だ
なんで、こ、この人が!?
焦る私とは違い、彼は冷静に私を抱き締めたまま背後の二人をみる
「あぁ…それより二人とも、館内でその姿になることは禁じているはず」
「え…あ、も、申し訳ありません!紫音様!」
恐れるような声で叫ぶと、背後の二人が膝まつくのを感じる
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