誘拐犯は…神様だったのです!




「………っ」


それと、同時に彼はしゃがみ込み、少しでも私が顔を上げれば視線が絡んでしまう


そんな微妙な距離と恐怖やさっき抱き締められた事のドキドキ


色々な感情が混じり、どうしたらいいか分からなくて…


「………っ」

口を開けない私に、彼はスッと手を伸ばして来る


「……っ」


あっ…つ、捕まえられる!


そう構えた瞬間―…


「……っ」

「………」

「…………ぇ?」


伸びて来た手が、私を捕まえることなく…


そっと頭に添えられてる


な、なに…?


思わず彼を見ると、無表情だけど数回私の頭を触り目をわずかに細め私達の視線が絡まった


「早く…部屋に戻るといい」


「………ぇ」

「たまたま私がいたから良いもの、キミはまだこの家の者知られていない。だから、一人で出歩けば城を巡回してる者に見つかってしまう」


「…………」

「見つかれば、命はない。だから逃げようなんて考えず、今すぐに戻れ」


「…………」


そう言うなり、私から手を離しスッと立ち上がる



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