誘拐犯は…神様だったのです!





「だから、私は決めたんだ…私がアン様の意思をつぎ…人間との蟠りをなくそうと…日々、アン様にかわり、行動してきた…」



「………」


「そして、行動しているうちにアン様は…度々空界に帰ってくるようになり…ある女の話をするようになった」


「…………え」


身体を離し、私から一歩下がり紫音さんは苦笑いし私を見つめる





「アン様は言っていた、娘に子供が産まれたと…そして、その子供と二人で暮らすことになったとな」


「………あ」


娘に子供…それって、私のこと?


「名前は凜と呼んでいて…彼女の話をするアン様は輝いていた」



「………あ」


おばあちゃん……っ



「アン様は、そんな彼女にたいして私にいつも…言っていた、幸せになって欲しいと、たった一人の相手を見つけ幸せな家庭を作って欲しい…それが、私のたった一つの願いだって」



「………っ」


…おば、あ…ちゃん



おばあちゃんの思いが胸に突き刺さりまた涙がこぼれる



そんなに、私の幸せを願ってくれてたんだ


幸せな家庭…それは私が望んでいた家族


世の中には、母親だけでも幸せな人もいる。父親だけでも、両方ともいなくても



けれどわたしは、おばあちゃんがして幸せだったけど



父親と母親、そして沢山の子供…そうゆうのに憧れていたんだ


おばあちゃん…それがたった一つの願いだなんて



ポロポロと流れ落ちる涙を拭うと、紫音さんは息を吸い込み私をみる




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