誘拐犯は…神様だったのです!






「その話は…アン様がなくなるまで、沢山された。凜と言う名前の女…その存在はいつしか…私は、どんな女なんだろう…そんな興味に変わった」


「………っ」



「一目だけでも、見てみよう…そう思い私は…あの日…人間界にあるアン様の墓に行った…私とすれ違ったの、覚えているか?」



「………あ」


すれ違ったの?


「……………」



それは…私が海鈴さんの店の花をもち、お参りに行った日のことだろう


すれ違い、追いかけようとした…だから、覚えてる



涙をふきながらコクリと私はうなずく


「そうか…初めてみた時は…普通だなって思ったのを、私は今でもハッキリと覚えてる」


「…………」


「見て、満足した…だから、帰ろうとした時に、ツヴァイからアン様のネックレスのことを聞いた」


「………っ」


「そのネックレスは、大切なものを開ける鍵で…長年探していたもの…だから、手にいれようと凜の部屋に忍び込んだ」


「……」



覚えてる…だって…あの時から、私の人生は変わったんだもん


「ごめんな…あの時は、私は少々…身勝手でキミを花嫁にした」


「……い……ぇ」



「ネックレスを奪うだけ、アン様の大切な女だから…空界に来ても、私はキミをなるべく助けるように見てきた」


「…………」



それは…そうだね…。私は、不思議なことに空界に来て何回も助けてくれたんだもん


つい、昨日のことのように鮮明に記憶が蘇り、ゆっくりと紫音さんの目をみると



彼は視線をおとし、フッと鼻で笑う



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