誘拐犯は…神様だったのです!






「兄様、いい加減に…」


「……………」



その後の言葉は、グレンは続けることが出来なかった



なぜなら、グレン本人もみたことのない顔で海鈴は空を見上げていたからだ



「全く…………まぁ、その傷が癒えるのなら…僕は我慢する…」



「…………」



















「だって、僕のたった一人の家族ですから」


「…………」















「ねぇ、グレン兄様……」













その名前は、静かな夜の闇にはかなく消えていった
















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