恋と上司の甘い相関関係
真っ黒に染められた言葉に耐えられず、もういっそのこと耳を塞いでしまおうかと思った、その時。



「いい加減にしろ!結城」


「──っ…!!」



怒りのこもった低い声が一喝し、結城さんはビクッと肩をすくめて押し黙った。



「部下のミスは上司の責任だ」



部長は彼女を冷めた厳しい目で見つめ、きっぱりとそう言い切る。


それはあたしにとっても予想外の言葉で、ゆっくり立ち上がった凛々しい彼の姿を信じられない想いで見つめる。



「というか、俺には相川があんなミスをするとはどうしても思えない」



──えっ…?


あたしは一瞬耳を疑った。



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