恋と上司の甘い相関関係
「…おはようございます、部長」



なんとか平静を装って声を掛けると、拓海さんはいつも通りの笑みを向ける。



「おぅ、おはよう。良くなったか?」


「はい、部長のおかげで…!
本当にありがとうございました」



ペコッと頭を下げて再び顔を上げると、何やら拓海さんがあたしをじっと見つめている。


──ドキッ。



「な…何、ですか…?」


「………」



暫しの間、ただ無言であたしの顔をまじまじと見た拓海さんは…


「…やっとオンナの階段を一歩上ったか」


満足そうに微笑んで、そう言った。


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