恋と上司の甘い相関関係
気持ちを落ち着かせたくて、あたしなんかよりも“雅”と呼ぶに相応しい素敵過ぎるスイーツを見つめていると…


「これ…食べてくれる?」


と、柔らかな声が沈黙を破った。



「あ…はい…!でも、綺麗過ぎてもったいない…」


「いつでも作れるから大丈夫。遠慮しないで」


「……はい」



優しい平岡さんに、あたしは緊張しながらも微笑み返した。



「また作ってもいいかな?
…君だけのために」


「──っ…!」



ドクン…と一際大きな音が耳元で聞こえた。



あたしのためにこんな手の込んだことをしてくれるなんて、本当にすごく嬉しい。


それなのに…
あたしは何故か頷くことが出来ない。


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