恋と上司の甘い相関関係
◇鬼か、紳士か、ヘンタイか?
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部長との珍事件があった日の翌日

あたしは出勤すると複雑な面持ちでデスクに座って考えていた。



絶対あの人は普通に接してくるはずだし、あたしも普通にするしかないんだけど……


間近で見たあのセクシーな微笑みが頭から離れないっ!!



「あ〜もう!これじゃ仕事にならないじゃない!あの変態マネキン部ちょ──」


「おはよう〜、あ・い・か・わ」


「ひっ!!!!」



突然耳元でこだまするセクシーな低い声に、身体中がゾワッとした。


背筋をピンと伸ばし、見開いた目だけを動かして横を見やると、

またあの妖しい笑みを浮かべてあたしを覗き込む澤村部長が。


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