久遠の花〜 the story of blood~
第3章 空言記憶 ―Memorry of previous life ―
第3章 空言記憶 ―Memorry of previous life ―


 予想外の事態が起きました。

 今世での彼女という存在。それが消えてしまった。

 大きな障害も無くやってこれたというのに……。





 この器で――果たして何処まで。





 迷っている暇は無い。

 後のことは、彼等に託しましょう。

 私が出来るのはここまで。力を使ってしまった私は、存在を消してしまわなければならい。





 ――どうせ消えるなら。





 次を願い、今ある全ての力を注ごう。
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