HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~
「“暴力”に対して”暴力“で勝っても何も意味がないだろ?だから、慶太は考えたんだ。“自分が人気者になって、みんなと仲良くなれば、春奈を守れるんじゃないか”って。」


悠ちゃんが優しく微笑んだ。


「‥ケイが‥そんなことを?」


「慶太がアイドルになったのは‥お姉さんの影響もあるだろうけど、みんなの人気者になって、みんなを繋ぐ輪の中心になって‥春奈を守りたいっていう気持ちの延長線なんだよ。」


「‥私を守るために‥?」


いつも隣にいるのが”当たり前“だったケイ。


私がどれだけケイに甘えていたのか‥痛いくらい想い知らされる。


「じゃあ”絶対服従“とか“ケイ様”とか春奈を自分から離さないようにわざとやってたってこと?」


なっちゃんが悠ちゃんの顔を見て言った。


「慶太はずっと春奈のことが好きだった。‥素直に言えなかったけどね。あの頃の男子特有の”好きな子にやる、可愛い意地悪“ってわけ。」


悠ちゃんは頷きながら、少し恥ずかしそうに笑った。
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