wild poker~ワイルドポーカー~
「スペードの……J」
『そう!それが君の命のカード。無くしたり、奪われてしまったら大変な事になるから気をつけてね!!』
「……奪われる?」
またしても少年の言葉を繰り返して問い掛けると、少年はコクコクと頷いて見せた。
『そうだよ~。53枚しかないカードを皆、死に物狂いで狙ってる。カードを手に入れる為ならどんな手段も選ばない。まぁ、君もすぐに同じになると思うけどね』
「どういう意味だよ?」
『そのままの意味だよ』
眉を顰める俺の問いに少年は真顔でそう呟くと、それから大きな溜息を吐いた。