wild poker~ワイルドポーカー~
『そのカードには人の命を吹き込んである。カードが消えれば、その人も死ぬ。それがこのワイルドポーカーのルール』
酷く冷静な声で少年はそう言うと、俺に向かって首を傾げて見せる。
『この世界に居るプレイヤーからカードを奪い、そして強い《役》をつくる。それだけがこの世界から出られる方法』
「……何を言っているんだ?全然理解出来な……」
『この世界はいくつかのエリアに分かれている仮想空間。君達の世界とは隔絶された歪な世界。その中で君達は奪い合う。自分の持てる全ての力を使って……殺し合うんだよ』
困惑する俺の言葉を遮り少年はそう言うと、とても残酷で不穏な笑みを浮かべて見せた。
それは彼の様な子供が見せるとは思えない程に歪で、そして……甘美な微笑み。
それに呑まれる様にただ少年を見つめたまま、グッと手にしたカードを握り締める。
『各エリアにあるゲームテーブルにカードをセットし消費すれば、揃った役に対応した報酬を貰えます』
その少年の言葉と共に、モニターに文字がずらっと並んだ。