wild poker~ワイルドポーカー~

「お前、まだここに来たばかりだな」

その男の問いにコクリと小さく頷いて返すと、男はゴホゴホと咳き込み、そして……大量の血を吐いた。

「だ、大丈夫かよ!?」

あまりの事に男にそう声を掛けると、男は大して気にする様子も見せず、無造作に腕で血を拭って見せる。

「……スペードのJ。これも運命か」

男はそう言うと、履いているズボンのポケットから何かを取り出し、そして地面に座ったままの俺の目の前に、それを投げ捨てた。

それは……カードだった。

俺が持っているスペードのJと同じ、数枚のカード。

スペードの3、5、8、そしてKの4枚。
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