wild poker~ワイルドポーカー~
「これって……」
「お前にやる」
困惑する俺の言葉を遮って男は短くそう言うと、腕に嵌めている【マーク】を見つめる。
そして男がその液晶に指を触れると、ピッと短い電子音が聞こえた。
「ゲームテーブルはここから歩いてすぐだ。そこでその四枚とお前のカードを使えばフラッシュが完成する。フラッシュの報酬はマスコット。あのクソガキの……使い魔が手に入るはずだ」
男は一向に状況の掴めない俺を無視してそう呟くと、それから真っ直ぐに俺を見つめた。
「お前にその使い魔はくれてやる。その代わり、その使い魔に一つだけ聞きたい事がある。それに使い魔を従わせてくれればいい。……どうだ?」
男はそう言うと、俺の答えを待つように小さく首を傾げて見せた。