魔女っ娘OL☆SOS
「兄上!! 教えてください。俺に足りないものとはなんでしょうか?」
「頭だろ」
「冗談を! このように頭は付いています!! ちゃんと答えてください」
「いや、だからちゃんと答えただろう」
 お前にそれが理解できなかっただけで……。

 王との謁見が終わり、俺たちは自室へ戻りテスト準備をするために自室へ続く廊下を歩いていた。
 謁見の間から残念なお頭をお持ちの弟はずっとこの調子で聞いてくる。
「兄上!!」
「なぁ、そこで俺に答えをもらってお前はどうするんだ? それってカンニングと一緒じゃないのか?」
 いい加減うるさくなってそう答えれば、弟はハッと目を見開いた。
 その表情から、弟が何も考えずに問いかけてきていることがありありと浮かんだ。
 まぁ、知ってたけども。
「す、すみません。浅慮でした」
「いつもの事だ」
 まぁ思慮深かったら、こんなテストなんてなかっただろうけどな。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

花嫁のライセンス

総文字数/11,799

ファンタジー12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 双子の姉(創星/そら)は、男の子にモッテモテの美少女。  主人公(神妃/しんぴ)は、全く同じ容姿を持っているにも関わらず、告白のお呼び出しを貰った事がない、年齢と彼氏いない暦が=で繋がってしまうちょっと寂しい青春を送っている。 その神妃の十六歳の誕生日に転機が訪れた。 「約束は、守ってね」  そう言って、誕生日に青銀髪の綺麗な男に求婚された。  その男の登場で日常生活がぐるりと変わって!?  個人サイトで掲載していた小説を、加筆修正しこちらにも転載させていただきます。  よろしかったら感想などお願いします。  更新は……亀の足よりも遅いかもしれません。 更新コメ:もう、すみませんしか言えない状況ですね(汗)救いはこちらをファン登録されていないところです。されたら更新頑張らないといけませんからね!(今も頑張れよ)
黒の本と白の本

総文字数/5,908

絵本・童話9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 ある所に、白い本と黒い本を持って生まれた双子がおりました。  その本は二人の「願い」を叶えてくれる「素敵」な本。  二人はそれぞれ「願い事」をとなえます。  幸せになれる願い事はなぁに?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop