幼なじみじゃイヤなんだ。
私達のやり取りを一部始終見ていた早苗が、耳元で囁いた。





「桜、お弁当2人で食べておいで。こじれる前に早めに仲直りしないとね」





そして、流瑠の肩をポンと叩いてから言った。





「大石、マサと食堂行くつもりだったんでしょ。私が代わりに行って来るから」


「悪いな。ありがとう」






早苗の事を見送ってから流瑠がこっちを見る。


バツが悪くて何だかまだ普通には出来ない、話せない。



きっと、気まずい。

2人でお弁当は気まずい。





「屋上行こっか」





流瑠のその声の柔らかさに、思わず目線を戻す。


流瑠の頬が柔らかく緩んでいて。


その笑顔に弱い私は、気付けば思いっきり笑顔で返事していた。





「うん!」

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