幼なじみじゃイヤなんだ。
…まだ笑ってるし。




「もう流瑠、お弁当食べなくていい」


「うそうそ。でも、ハンバーグが一番おいしいのは本当だから」


「ほんとに?」


「ほんとに」





流瑠の笑顔がこっちに向けられる。

そして、嬉しそうにお弁当の続きを食べた。





「えへへ」


「何だよ急に」


「ううん。なんでもない」


「気味悪ぃなぁ」





だって、嬉しそうにお弁当を食べる流瑠を見ていると私まで何だか嬉しくなるんだもん。




「お弁当早く食べてラスク食べよっと」


「俺も後でちょうだい」


「えっ?あげないよ」


「……いっぱい入ってるだろ?」


「やだ」


「ケチ」


「ねぇ流瑠」


「ん?」


「ありがとう、朝からわざわざ買って来てくれて」


「…いや別に、ついでだから」


「何の?」


「何のって…姉貴にも買っといてって頼まれたから」


「藍ちゃんこれ好きじゃないって言ってたよ?」


「え!?い、いや。あいつは気まぐれだろ?」


「流瑠くんは嘘つきですね。素直に“桜にあげるために、朝早く家を出て買って来ました”って言えばいいのにね」


「何でも、いいだろう」


「ねぇ、流瑠」


「何だよ」


「大好き!」




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