幼なじみじゃイヤなんだ。
流瑠の顔が少し赤くなる。

私が『大好き』と口にすればいつもこうなる。

私はそんな流瑠の顔を見ると嬉しくなるんだ。





「えへへ」


「……おまえなぁ」


「そういうとこ、大好き」





下からその表情を覗き込んでみる。




「なっ!?そっ!そんな顔して見んな!」


「えっ?そんな顔ってどんな顔よ?」


「えぇっと……」


「ん?」


「……間抜けな顔?」


「間抜けぇ!?」


「……」


「何!?ひどい!流瑠のファンクラブのみんなに言ってやる!こういう意地悪な奴ですよ。って」


「ファンクラブなんてねぇよ……」


「あるわよ!いろんなクラスに!大量生産中よ!!でも、本日を持って解散。『流瑠は小学校2年生の時おねしょしました』って言い触らしてやるっ!」


「桜は3年生の時にしたろ?」


「ええっ!あれは1年生だよ。ねぇ?」


「3年生」


「え……ホントに?」


「帰っておばちゃんに聞いてみろよ」


「………流瑠」


「何?」


「私も言わないから、このことはもう忘れよう?」


「…都合のいいヤツ」


「えへへっ」





いつの間にか朝ケンカしたことも忘れて、いつも通りの2人に戻る。



私達は、いつもこんな感じ。
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