幼なじみじゃイヤなんだ。
* * *




随分、時間が経った様に思う。

今、一体何時なんだろう?




腕時計は着けていないし、携帯の電源を入れる気にもなれない。




まだ、明るいからそんなに遅くはないはず。


そろそろ、帰ろう。





少し正気を取り戻した頭で考えた。





あれ?駅はどっちなんだろう?





競技場の周りにいる事は確かなんだけれど。

目の前の道を人がまばらに左右に行き交う。




どっちが駅にむかって進んでいる人達なのか、分からない。







こっちでいいか。




俯きながら、右方向へ歩を進めた時、





「あれ?相澤さん?」





声を掛けられて、顔を上げると、上坂くんが前方から歩いて来ていた。
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