幼なじみじゃイヤなんだ。
「・・・あ・・・上坂くん。」




顔を上げた私を見て、ニコッと笑いながら近付いて来る。


でも、目の前に来て私の顔を見た瞬間、





「相澤さん、どうしたの?」





びっくりした様な顔をしてそう言った。





「あ、うん。今日この競技場でサッカーの試合があって…」


「…そう。で、どうしたの?」





上坂くんが少し怖い顔をした。





「え?どうしたのって?そろそろ帰ろうかなと思って」


「……」





何で、そんな怖い顔するんだろう?

何か機嫌でも悪いのかもしれないな?

今は私もあんまり話す気になれないし。





「じゃぁ。私、帰るね。バイバイ」





笑顔まで作って、上坂くんを通り過ぎて行こうとした瞬間、無言で腕が掴まれた。


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