幼なじみじゃイヤなんだ。
今でもそう思っているのであれば。





「相澤さん?」


「…あっごめん。ボーっとして」


「それはいいけど、大丈夫?そろそろ帰ろうか?暗くなって来たし。家まで送るよ。」





上坂くんが優しく笑いかけてくれる。



とても、安心できる笑顔。

流瑠以外の笑顔でこんなに安心出来た事ってあったかな?




ぼんやり、そんな事を考えた。





「ありがとう。でももう平気だよ。1人で帰れるから」

「そうかな?」

「帰れるよ。もう元気元気!さぁ!駅までは一緒に行こう!」





身振り手振りで元気をアピールする。



まだ、気持ちは晴れないけれど、上坂くんに迷惑を掛ける訳にはいかない。





「だから、そっちは駅じゃないってば!それに、何か大事な事忘れてない?」


「え?忘れてるって?」


「やっぱり忘れてる!ねぇ、もう1回鏡見てみる?」


「あっ!?きゃあぁぁぁぁぁ!忘れてたっ!!見ないでぇっ!」





顔を両手で隠す。




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