幼なじみじゃイヤなんだ。
「相澤さんって好きな人いる?」





我が家まで後少しの所で、いきなり上坂くんが聞いてきた。





「え!?何?急に?」

「いや。聞いてなかったなと思ってね。」





そっか、上坂くんは好きな子いるって言ってたっけ。





好きな人?

好きな人か?







流瑠







ふと、顔が浮かぶ。

それをかき消すかのように、頭をブルブル振りながら答えた。






「私はいないよ好きな人」






小さな小さな声しか出ない事に驚いた。





「そっか。良かった!」


「えっ!!良かったってなんで?」





普通は「好きな人いるよ」で「良かったね」じゃないの?

やっぱり、上坂くんは変身しても性格の読めない所は相変わらず。





「なら、なんの問題もないね」





問題って何?

年頃の女の子に好きな人がいない方が問題じゃないの?

言っている意味が分からない。



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