幼なじみじゃイヤなんだ。
私と流瑠の間に沈黙が訪れる───



気まずい空気が流れる中




この痛い沈黙を破ったのは流瑠だった。





「…桜、おまえは嫌がらせとか何もされてないの?」






思わず、流瑠を見上げる。

真剣な顔に胸が騒ぐ。





「嫌がらせって、雪見さんがされてるみたいなこと?」


「うん」


「ううん、私は全然されてないよ」





私は、そんな事されないよ。





「ホントに?」


「ホントだよ」


「そっか、良かった…」






緊張していた顔が緩み、安心した笑顔になる。


その笑顔に目が奪われる。





思わず胸元を握り締めた。






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