幼なじみじゃイヤなんだ。
「桜?」





その言葉でハッと我に返る。

私、今ボーっとしてた?





「あ、ごめん」





どうしよう。


なんか流瑠の顔が見れない。






「桜、元気ないよな?」


「そ、そんなことないよ。ちょっと疲れただけ」


「そっか?」





やだ、そんな目で見ないで欲しい。



流瑠には敵(かな)わない

何もかも見透かされそうだから。




見透かされるって……なにを?


自分に問いかけてみるけど、はっきりした答えが見えない。





「…ね、ねぇ、それよりさ、ゆ、雪見さんの事はどうなったの?」





動揺しながらつい口にした質問に自分でもびっくりした。




聞きたいけど

聞きたくないのに。





< 254 / 606 >

この作品をシェア

pagetop