幼なじみじゃイヤなんだ。
「えっ!?き、昨日?あれから?え?ええっと、帰った……けど?」


「嘘つくんじゃないわよっ!!大石から『桜に連絡取れない』って何度か電話があったから、私も何度も何度も携帯にかけたけど、繋がらないし、心配したんだからねっ!!」


「ご、ごめん。本当にごめん!」





そう言えば『北条に聞いた』って流瑠言ってたっけ?





「夜になって、大石から『帰って来た』ってメールもらって安心したけれど、それからも何度携帯にかけても繋がらないし…一体何なの?何かあったの?」





携帯電源入れるの忘れてた。

ものすごく心配してくれていたんだ、早苗。





「本当にごめんね…あの、あのさ…昨日…」





何をどう、どこから説明すれば…。


動揺する私の肩を誰かがポンと叩いた。






「おはよう。相澤さん。北条さん。何かみんなの視線を集めてるよ」






振り向くと、扉から入ろうとしていた上坂くんが立っていた。





「あ、おはよう。上坂くん。ごめん邪魔だよね」


「ううん。それはいいんだけど、とってもみんなの注目浴びてるよ、どうしたの?」





上坂くんは、窓際の私の席へと私達を連れてきた。


そのお陰で、クラスのみんなもそれぞれのお喋りタイムに戻り、私達はみんなの視線から解放される。
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