幼なじみじゃイヤなんだ。
ガラッと教室の扉が開いた。



そちらに視線を移すと、流瑠が立っていて。



視線が絡んだ。





魔法にかけられた様に身動きが取れなくなる。



扉に手を掛けたまま、立ち止まっている流瑠の腕に、後ろから誰かの手が置かれる。





流瑠の後ろから顔を覗かせたのは雪見さんだった。




どうしたの?と言う様に流瑠を見上げてから私の方に視線を移す。


視線がぶつかると爽やかな笑顔が返って来た。





「おはよう!相澤さん!」





流瑠の腕をそのまま引っ張って私の方に歩いて来る雪見さん。





「お、おはよう」


「相澤さん、昨日はありがとう。お陰で少し解決しそうで元気になれたよ」





とても穏やかな笑顔でそう言った。






「そっか…良かったね」





そう言ってから流瑠を見上げる。


私と目が合った途端に目を逸らし、雪見さんの手から離れ自分の席に座った。
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