幼なじみじゃイヤなんだ。
* * *





放課後。


あれから、眠気は無くなったものの授業は上の空。





流瑠のことをこんなに考える日が今まであったかな?





雪見さんを見る顔

上坂くんに見せた顔




昨日見た流瑠の表情が頭に浮かぶ。





恋煩い

好きな人





前の席に座る私が、ずっと流瑠のことを考えていたって知ったら、流瑠はどう思うかな?






「相澤さん、行こう」

「うん」





後3日で文化祭。


今日の放課後も委員会がある。


上坂くんと2人廊下を並んで歩く。






「文化祭の時の演奏の曲もう完璧なの?」


「うんなんとか。あとは本番でミスらない様にするだけ」


「ふーん、凄いよね。フルートって結構肺活量もいるんでしょ?相澤さんって華奢(きゃしゃ)だから肺活量とかあるように見えないね」


「どうしても吹きたかったから頑張ったんだよ。なんの取り柄もない私だけれど、これだけは流瑠に自慢できる物だからね」


「…そう」


「うん」


「ところでさ “充電”って何?」


「なっ!?」






思わず上坂くんを見上げる。





「『充電して欲しいの』ってどういう意味?」


「あ、あの…い、いやいや!!ケ、ケータイの夢見てただけだよ」


「ふーん?」





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