One Night Lovers
しばらく全員で楽しめるアトラクションを回って、その間に彼らが私たちと同じ25歳で、高校からの友達だという情報を入手していた。
「ウチらは同じ会社の同僚なんですよ。席も隣同士で、めっちゃ仲良し!」
ネネは饒舌に私の分まで話してくれるので、相変わらず私は隣でうんうんと首を振る係をしている。
「へぇ、何の会社?」
「外資系の医療機器とか扱ってる会社。ウチらは事務だけど」
「外資系とかオシャレな感じだよね。二人ともそういう感じする」
「えー、そうですかぁ?」
実際、会社にはオシャレなお姉様が多い。
給料も悪くはないし、仕事も適度に暇で、うるさい上司もいない。女子同士の小さな事件は絶えないが、私にとってはそれも許容範囲だった。
あまりにも居心地のいい会社のためか、お姉様方は順調にキャリアを積み重ね、その挙句にお一人様への道をまっしぐらに目指す羽目になる。
25歳で大きな失恋をしてしまった私は、もしかしたら彼女たちと同じ道を歩むのではないかと密かに恐れ戦いていたりもする。
「ウチらは同じ会社の同僚なんですよ。席も隣同士で、めっちゃ仲良し!」
ネネは饒舌に私の分まで話してくれるので、相変わらず私は隣でうんうんと首を振る係をしている。
「へぇ、何の会社?」
「外資系の医療機器とか扱ってる会社。ウチらは事務だけど」
「外資系とかオシャレな感じだよね。二人ともそういう感じする」
「えー、そうですかぁ?」
実際、会社にはオシャレなお姉様が多い。
給料も悪くはないし、仕事も適度に暇で、うるさい上司もいない。女子同士の小さな事件は絶えないが、私にとってはそれも許容範囲だった。
あまりにも居心地のいい会社のためか、お姉様方は順調にキャリアを積み重ね、その挙句にお一人様への道をまっしぐらに目指す羽目になる。
25歳で大きな失恋をしてしまった私は、もしかしたら彼女たちと同じ道を歩むのではないかと密かに恐れ戦いていたりもする。