One Night Lovers
心臓が激しくドキドキと鳴っていた。
口を半開きにしたまま、どういう反応をしたらいいのか考えるが、考えは一向にまとまらない。
「トシユキさんとは部屋が別なの?」
直接的な返事をするのがためらわれた。
ケイゴはそれを見透かしたようにクスッと笑う。
「まぁね。俺らはそれぞれシングルの部屋だよ」
「ずいぶん用意周到だね」
「トシも手が早いから」
嫌味っぽく言ったのに、笑顔でさらりとかわされ、しかもその言葉でまた先ほどのキスシーンを思い出してしまい、胸のドキドキが更にヒートアップする。
一瞬ぼうっとなっていたのか、気がつくとケイゴは立ち上がって私に手を差し伸べていた。
「まだ部屋に戻りたくないでしょ?」
ドクンドクンと自分の心臓の音がはっきりと聞こえてくる。
その脈動を5回数えて、首を縦に振った。
今夜は思い切り弾けるつもりだったが、どういうわけか今は心臓が弾けそうになっている。
男性を目の前にしてこんなにドキドキしたのはいつ以来だろう。
胸の中は期待と不安、それに歓びと切なさがごちゃ混ぜになって泣き出したいような気持ちだった。
口を半開きにしたまま、どういう反応をしたらいいのか考えるが、考えは一向にまとまらない。
「トシユキさんとは部屋が別なの?」
直接的な返事をするのがためらわれた。
ケイゴはそれを見透かしたようにクスッと笑う。
「まぁね。俺らはそれぞれシングルの部屋だよ」
「ずいぶん用意周到だね」
「トシも手が早いから」
嫌味っぽく言ったのに、笑顔でさらりとかわされ、しかもその言葉でまた先ほどのキスシーンを思い出してしまい、胸のドキドキが更にヒートアップする。
一瞬ぼうっとなっていたのか、気がつくとケイゴは立ち上がって私に手を差し伸べていた。
「まだ部屋に戻りたくないでしょ?」
ドクンドクンと自分の心臓の音がはっきりと聞こえてくる。
その脈動を5回数えて、首を縦に振った。
今夜は思い切り弾けるつもりだったが、どういうわけか今は心臓が弾けそうになっている。
男性を目の前にしてこんなにドキドキしたのはいつ以来だろう。
胸の中は期待と不安、それに歓びと切なさがごちゃ混ぜになって泣き出したいような気持ちだった。