シブヤクーロン
 
 依子が言った事は、あたしを馬鹿にしてるわけぢゃないと分かる。

これ以上ほっつき歩いてないで、帰ったほうがいいって、依子の優しさなんだと思う。


でも家に帰ったら、もう依子に会えなくなる。
そんなの嫌だ。



「やるわよ!あんたには負けないからね~。ナンバーワンは、あたし!」
 
「あ、お前たち別々の店だから。二人ともナンバーワンになれるだろ。」

「え~」

「えーっ」



 今、たった今決意したばかりなのに、
えー‥



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