妄毒シチュー

「いや、だから。こんなにコータだけ似てないのは理由があるんでしょ?
再婚とか色々……」

「お前なぁ……。何を勝手に想像してへこんでんだよ!
ちゃんと実の親子だし、実の弟だよ」


呆れたように言いながらコータはその大きな手で、あたしの頭を優しくなでた。


「は?マジで?
血、繋がってんの!?
実の兄弟なのに、こんなに似てないの?
嘘でしょう?いや、似てないにも程があるから!」

「お前なぁ!
そういう所がデリカシーがないんだよ、本当に!
しょうがないだろ、俺は父親似なんだよ!!」


白クマみたいな大きなコータが、顔を真っ赤にして怒るのが面白くて

あたしはまた、お腹を抱えてゲラゲラ笑った。





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