妄毒シチュー
誰もいなくなった部屋であたしは大きく伸びをする。
窓枠に腰をかけ、涼しくなってきた夜風に当たりながら夏の夜空を見上げた。
どこかで誰かが花火をしているのか、風にのって微かに火薬のにおいがした。
小さく響くヒグラシの鳴く声をぼんやりと聞きながら、自然とあたしは笑っていた。
なんだか
幸せなんだか不幸なんだかよくわからない変な一日。
もしまたニセ天使に会えたら
今度はあたしが彼に聞いてみよう。
ねぇ、もし願い事が叶うとしたら
何をお願いする?