猫に恋する物語
@そういえば□全然起きてこない。そんな寝不足だったのかな?

*勉強でもしてたんじゃないか?

@いや。それはないね。宇宙人が来るっていう確率よりも少ないね。

*それはまたひどい言いようだな。

@どうせ徹夜でゲームでしょ。

*学生の本分はだなー。

@うわっ。メタボそういうこと言う!?

□・・・うっうーん。

@まずいっ。起きる!隠れろー!!!

*どこにだあぁあぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁ。

@その辺のその辺にその辺がぁぁー。

*何がどうした!。

@とりあえずとりあえずとりあえずその洗濯物の山の中にでも!!

するとメタボは太った体をものともしない動きで忍者のごとく素早く隠れた。
・・・。すっすごい・・・何者だ?

□・・・うぅーん。

ハッ。□が目を覚ます。

□うわああああああああ寝ちゃってたああああ。せっかくせっかく遊びにきてたのに!

@まぁいいじゃない。私らも寝ちゃってたし。

□え?私ら?

@・・・・・・・・。

まずい・・・・・。

@あぁーえっと私と□ってことさ!

□ふーん?・・・まぁいいや。じゃあそろそろ帰ろっかなー。

@おぉ!帰るか!そーかそーか。いやー残念だ。うん。非常に残念。はい。じゃあさっさとバイバーイ。はい、さようなら 。

私は□の背中をぐいぐい押して家の外へ追いやる。

我ながら親友に対してひどい仕打ちである。


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