体だけでも繋ぎ止めたい



優夜の言葉に安心すると、更に涙が溢れてきて声を押し殺すことさえできなくなった。







どれくらいの時間、泣いていたのかすら分からないほど泣いて

落ち着いた時には
優夜に抱き締められていた事に気付いた。





そして、自分の今の状況を考えると鼓動が早くなっていく。



「優夜…あの…」


「涙止まった?」


こんな状況でも
優夜はいつもと変わらない調子。



なんでこの状況で平然としていられるの……!?



そもそも、この状態はいつから!?


しかも生肌ーー!!



「姫乃?」


「う、うん!もう大丈夫!!」



心臓がうるさい。


優夜に聞こえちゃうーーー



いつまで経っても
変わらないこの状況に


ドキドキしすぎて死にそうになる。



「どうしよう、姫乃」


「な、なに!?」



やっぱり心臓の音バレた!?


焦る私の心臓が更に加速する。






「離したくないんだけど」


「ーーっ!!!」



この男は…私を殺す気ですか?



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