飼い犬に手を噛まれまして

「ワンコっ!?」


 町田さんに案内された部屋は、ブラックライトが妖しく光っている。ガラスの扉を開くと、中は広く、その部屋の中心にワンコは座らされていた。


「んんんっー!!」


「いらっしゃい。へえー、あんたが飼い主さんか。綺麗な女じゃん。なるほどね」


 ワンコは座らされているというより、縛り上げられていて全身を椅子に固定されていた。

 口や首、胴体、腰、それから太ももに足首とそれぞれ太い首輪みたいなものがきつく巻きつけられている。


 助けなきゃ……


 だけど、行く手には真っ黒な下着に身を包んだ女王様……と、呼ばれる人だろう。生まれてはじめて見たから、よくわからないけど間違いない。

 縛られたワンコは、可愛い目をまん丸くさせて涙目で首を左右に振っている。


 その両脇にも女王様が……全部で三人もいらっしゃる。


 
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