乱華Ⅰ【完】


暴走ってアレだよね?
こう、リーゼントとかの奴らがパラリラパラリラ…みたいな。



改造された単車とかの…だよね?



「えっと…それは私は…」


「もちろん参加だよ」



参加しませんよね?
言う前に正宗ににこり。エセスマイルを向けられた。



嘘だろ!
無理だろ!
無理!無理!!無理!!!



「お前1人でいる時に陽炎に来られたら困るだろ」



だったら走らないという概念はないのか。



タクは地図に視線を向け「このコースで完璧だろ」呟く。



その言葉を合図に正宗と司は携帯片手に部屋を後にし、蓮と奏多さんはバサリ、上着を徐に脱ぎだした。



なんでいきなり脱ぐんだよ。
思いながら、しっかり、バッチリ無駄な肉がない肌を見ていたら



「少しは恥じらえよ」



タクに目を塞がれた。
…だったらここで着替えるなって話だと思う。



しかも、恥じらうべきは私ではなく、目の前で生着替えしだしたコイツらだろ。


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