乱華Ⅰ【完】
なんかすごいムカつくんですけど!
さっきまであんなに弱々しかったのに!!
人をからかうだけからかってカッコつけてんじゃねーよ!!
耳を抑えながらドアの方へと進むタクを睨みつける。
…そんなタクにちょっとドキっとした自分にもまたムカついた。
気づけば窓の外はもううっすらと暗くなっていて、夕日は見えない。
颯人が「帰るぞ」って私に振り返る。
それに「うん」と返して最後に部屋の中をぐるりと見渡した。
至って普通の部屋なんだけどなんかさ、こう…空気悪いんだよね。
気付けばみんなドアの前にいて、こんな所さっさとオサラバしようと、一歩踏み出した時
外の廊下が一気に騒がしくなった。