乱華Ⅰ【完】
「まぁ、タクなりの照れ隠しだよ。あれ」
いや違う!違うよう正宗!!
あれは私をからかおうとしてんだよ!!
私にはわかるからね!!
「ま、頑張れよな!」
司なんていつの間にってくらいの早さで単語帳開いてんですけど!
え、どっからもってきた!?
てか、完全にキャラ違うじゃんっ!!!
「颯人…!」
「…」
アレをどうにかしろと、肩に手を置いて訴えてみるも、やれやれと溜息つかれただけなんですけど!
さっきまでのシリアスどこいったの!?
もういい、と諦めにも似た溜息を吐いた私は、そこから離れて窓際に移動した。
その真後ろにタクが来たかと思えば
「ま、これからも守ってやるから心配すんなよ」
「っ…」
私の耳元で囁いたタクは、耳を抑えて言葉を失う私を見てニッと口端を持ち上げて不敵に笑っていた。