pianissimo.
「ヘルメットあるから濡れないよ」
言いながら、ハンドルに引っ掛けてあった首紐を掴んで抜き取り、ヘルメットも着用。
「マジか。つーか俺、ここ入ってまだいっぺんもメット被ってるヤツ見たことねぇよ?」
「そうなの? でも私、毎日被ってるから、毎日誰かしら見てると思うよ?」
疑問形に疑問形で返した、なんとなく……。
ブッ――
仕上がった完全装備の私。その全身に視線を走らせたライガは思い切り吹き出した。
「先輩っ……中坊みてぇ……」
言いながらお腹を抱えて激しく笑い出した。そっちこそ、ほんの数か月前まで、その『中坊』だったくせに、と思うんですけど……。
言いながら、ハンドルに引っ掛けてあった首紐を掴んで抜き取り、ヘルメットも着用。
「マジか。つーか俺、ここ入ってまだいっぺんもメット被ってるヤツ見たことねぇよ?」
「そうなの? でも私、毎日被ってるから、毎日誰かしら見てると思うよ?」
疑問形に疑問形で返した、なんとなく……。
ブッ――
仕上がった完全装備の私。その全身に視線を走らせたライガは思い切り吹き出した。
「先輩っ……中坊みてぇ……」
言いながらお腹を抱えて激しく笑い出した。そっちこそ、ほんの数か月前まで、その『中坊』だったくせに、と思うんですけど……。