誠の桜に止まる蝶
「ふう・・・」

私は筆を置く。

届くはずのない、手紙。

だけどこうして私の思いをかくの。

そうすればいつか届くような気がする。

「蝶?いまいい?」

「あ、沖田さん!!」

稽古終わりの沖田さんが部屋に戻ってくる。

「蝶いまあいてる?甘味屋いかない?」

「いきますっ!!!」

わたしは急いで準備をする。
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